樟蔭中学校 国語

 

【入試問題の構成】

 

大問1→読解問題

大問2→漢字・ことば

 

【入試問題の分析】

 

《大問1》→読解問題 

 

説明文・論説文。

 

「読みやすい文章」という印象。量的にもちょうどよい感じ。

 

漢字・ことば・文法の問題と本文の理解を試す選択肢問題・記述問題がバランスよく出題されている。

 

記述問題が結構多い。

 

接続詞を入れさせる問題などの空欄補充問題、脱文挿入問題は、とてもよく作られている。

 

《大問2》→漢字・ことば

 

基本的な漢字・ことばの問題が並んでいる。

 

【対策の仕方、勉強法】

 

漢字・ことば・文法→ 基本的なものをしっかり定着させるトレーニングが重要。

 

読解→ 1つ1つの文を理解する理解力に加え、文章を構造的に全体的に把握する勉強が不可欠。

 

そのためにも、「この文章で言っていることを一言で言うとどうなるか」を、日頃から考えてゆくことが大切。

 

また、時間内に記述答案を書ききるためにも、本文のポイントに印をつけながら読み、短時間で要点を抽出できるようになっておく必要がある。

 

 

国語の勉強方法についてなど、教育相談はこちらからお問い合わせください。

 

単純化して考える

 

 

例えば、接続詞の問題が苦手な子の場合、原因は様々ですが、その1つとして、 

 

「接続詞の前後の関係がよく分かっていないこと」が挙げられます。 

 

そんなとき、「本文の内容、ことば、概念」を単純化して考えると、 

 

接続詞前後の論理的関係がグッと分かりやすくなります。

 

 

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聞き上手は、読み上手の⚪︎⚪︎上手。

 

お母さん:「うちの子に、読解力をつけて下さい!

 

このような相談を受けることは、結構あるのですが、それに対して、まず僕はこう答えることにしています。

 

私: 「ではまず、国語に触れる機会、文章を読む時間を増やして下さい。

 

そうすると大抵の場合、少しがっかりしたような顔をなさって、

 

お母さん:「やっぱりそれしかないですよね…」

 

私:「いえいえ。それしかないわけではないです。国語力をUPさせたいのなら、最低限、文章に触れる機会を増やすぐらいのことはやって下さい、ということです。」

 

お母さん:「なるほど。でも、算数もやらないといけないし、社会もやらないとならないし、理科もちょっと不安…」

 

国語を本当に伸ばしたいのかどうか、もう、よく分からなくなってきます(笑)。

 

いや、「読解力をつけたい。」という気持ちに嘘偽りはないのでしょうけれど、

 

算数も社会も理科も、と考えると、伸びるのかどうかはっきり分からない(ちゃんとした方法を取れば本当は伸びるんですけどね。)国語に時間を費やすことには二の足を踏んでしまう…

 

そんな場合はどうすればよいのでしょうか?

 

もう、国語はあきらめるしかないのでしょうか?

 

私:「そうですね。国語に時間をかけるというのはなかなかできないことですよね。そういう場合には、国語の勉強時間を増やすのではなく、日常生活で国語の勉強、読解のトレーニングをするようにすればよいです。」

 

お母さん(目を輝かせて(笑)): 「えっ!?そんな方法、あるんですか?」

 

私: 「はい。それは、日常生活で聞き上手になるようトレーニングして†ゆくことです。

 

読解問題というのは、特に論説系の場合、知らない人が書いた小難しい、どこに向かうのか分からない文章をじっと読み進めてゆく力が問われるわけです。

 

そこで問われる能力というのは、目の前の人がどの方向に進むのか分からない話をするのをじっとひたすら聴き続ける能力、すなわち「聞き上手」の能力と大いにつながる能力です。

 

じっと聞くことに加えて、

 

「学校の授業が終わったとき、そのときの授業内容を3つぐらいのポイントにまとめるトレーニングをしておくと、さらにいいです。『授業のポイント解説委員』っていうのが新しくできて、それをやってる、みたいななり切りゲームをすると楽しいはずです。」

 

お母さん: 「それ、いいですね。授業の内容だけじゃなくって、今日学校であったことを私にポイント説明させる、でもいいですか?」

 

私: 「もちろん、いいですよ。⚪︎⚪︎くん、恥ずかしがるでしょうけど(笑)。」

 

お母さん:  (横目でチラッと⚪︎⚪︎くんを見ながら)「お母さん、今日は先生からいいこと聴いちゃった。楽しみにしてるからね。学校であったこと話してくれるの。

 

聞き上手は、読み上手。

 

読み上手は書き上手で話し上手でもありますし、

 

相手の話を全身全霊で聴いてくれる、コミュニケーション上手、ほめ上手にもつながってゆきますね。

 

ですから、まずは聞き上手に。

 

そうすれば、本物の読解力をつけてゆく扉を1つ、開いたことになります。

 

参考にしてみて下さい。

 

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