勉強を楽しくする方法

 

本日の家庭教師およびお母様へのお話から。

 

 

勉強を楽しくする方法

①楽しい人と勉強する

②楽しい環境で勉強する

③楽しいやり方で勉強する

④勉強した結果が楽しい!

⑤勉強自体が楽しくなってくる。

 

 

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暗記科目から逃げてばかりいる子が、確実に記憶してゆくためのシンプルな勉強法

 

どの学年についても言えることですが、勉強すべきことは、大きく2つに分けることができます。

 

すなわち、

 

① 主に、「理解し考える」ことが重要な項目

 

②主に、「記憶する」ことが重要な項目

 

このうち、今日は②の項目につき、書いてゆきたいと思います。

 

例えば、理科の場合。

 

「理科・社会は暗記科目だから、覚えるしかない。覚えたら終わり。」

 

と昔から言われていますが、

 

実際には、いわゆる「暗記分野」(ホントは、「暗記分野」ではなく、「理解した上での記憶分野」ですが…)と「計算分野」に分かれ、計算分野で苦しむ子どもたちは、結構多いです。

 

逆に、算数などが得意で、理科の「計算分野」、てこや電流・水溶液などは得意なのに、

「暗記分野」に関しては、なかなか覚えられない、あるいは覚えようとしない、という子も結構います。

 

どちらかといえば、男の子に多いですね。

 

今日、問題にしたいのは、2番目のタイプです。

 

こういう子は、多くの子が苦手意識を持ちやすい「算数」が得意で自信を持っているので、勉強全体についても、割と自信を持っています。

 

それ自体はとても良いことです。

 

ところが、その「自信」が「うぬぼれ」、「面倒臭がり」につながってゆくと、

 

いわゆる「暗記科目」「暗記分野」がさっぱり、ということになってしまいます。

 

 

さて、こういった子の場合、どういう勉強の仕方を指示すれば、確実に記憶できるようになるのでしょうか?

 

それは、次のステップで勉強してゆくことです。

 

⬇︎

 

ステップ1: まず、時間を計りながら、「要点のまとめ」を記憶する。

 

ステップ2: その「要点のまとめ」についてのチェック問題、例題をやる。

 

ステップ3: 答え合わせをする。このとき、⚪︎×のみ付けるようにする。「正答を写す」ことはしない。

 

ステップ4: 間違えた問題につき、「要点のまとめ」を参照しながら考え、間違い直しをする。そのとき、間違えた項目については、「要点のまとめ」の該当部分に印をつけるようにする。

 

ステップ5: どうしても分からない問題についてのみ、解答解説を見て正答を書く。そして、「要点のまとめ」にも書き足しておく。

 

ステップ6: 以上のステップを、練習問題・演習問題などでも同様に行う。

 

⬇︎

 

 

これらのステップのうち、特に大切なのは、「ステップ3」です。

 

「間違えたら、×をつけてパッと解答を写せばいいや。」

 

という「ラクな勉強」をしていたのでは、いつまでたっても覚えられない、ということになってしまいます。

 

これが、

 

「間違えた場合、いちいち『要点のまとめ』に戻って見直して考えないといけない。」

 

となっていたら、

 

「そんな面倒臭いことはイヤだから、最初にしっかり覚えておこう。」

 

ということになり、記憶の質が変わってきます。

 

もう、真剣そのもの。

 

こんな風に進めてゆけば、しっかり記憶がなされていきますね。

 

 

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30分しか集中力がもたなかった女の子が、「3時間勉強したい!」とリクエストしてきた、その訳とは?

 

 

 

算数嫌いでちっとも宿題をやらなかった子を、算数好きで宿題好きの子に変えてしまった、ある接し方。

 

 

 

つい最近家庭教師を始めることとなったある女の子(Bちゃんとします。)がいます。

 

Bちゃんは、勉強をしているときにすぐ眠たくなり、集中力が切れてしまうということが続いていました。

 

 

いわゆる「集中力がない子」「集中が途切れる子」は、精神的に幼さが残る子が多いのですが、彼女の場合もそうでした。

 

幼さが残る、ということは、「純粋で素直でまっすぐ。」という良い面でもあり、「集中力がなく、粘り強さに欠け、ここ一番の踏ん張りがきかない。」という悪い面でもあります。

 

そして、幼いように見える子は、とても正直であるがゆえに、

 

「疲れた。」

 

と思ったら、それをすぐに出します。態度とか、発言の形で。

 

 

そうすると、多くの場合、お母さんやお父さん、先生たちに、

 

「何言ってるの!?まだ30分も勉強してないじゃないの!

 

もー、ホントに集中力がない子ね。」

 

と言われることとなります。

 

そこで、

 

「イヤだなあ。疲れたなあ。」

 

と思いながらもしぶしぶ机に向かおうとしますが、やっぱり続かない。

 

ところがそれを態度に出すと…

 

やっぱりこっぴどく怒られ(笑)、

 

またしぶしぶ机に向かって勉強したら、

 

もう、つらすぎて、しんどすぎて、

 

泣いたり怒ったりしながら、

 

「もう、いやだ!勉強なんかやりたくない!」

 

というように、最後には、完全にすべてを放り出してしまう(笑)。

 

「もー!そんなことやったら困るでしょ!なんであんたはいっつもこうなの!」

 

こんな風に、にっちもさっちもいかなくなる。

 

さて、こういう子の場合、どのように接すれば、集中できるようになってゆくのでしょうか?

 

ここで、よくよく考えてみます。

 

そうすると、

 

「なるほど。この子の言う通りだな。」

 

ということに気づきます。

 

Bちゃんにとって、自分の集中力の限界が30分なら、それは29分でもなければ31分でもなく、もちろん3時間なんかでは決してなく、

 

やっぱり、

 

「30分」

 

なんですよ。

 

30分経ったら、さっきまでフツーに動いてたのが急に電池切れになって固まってしまったかのように(笑)、

 

ピタッと止まってしまう。

 

そこから無理やり頑張らせたとしても、すぐに集中力が途切れるので学習効率も悪い。

 

しかも、そういうことを継続してゆくと、ある日突然、

 

「プチん。」

 

と糸が切れてしまい、回復するまでにだいぶ時間がかかることとなります。

 

そうであるなら、

 

「30分なんて短すぎる。もっと頑張れるはずだ。せめて45分。いや、60分!」

 

と半ば強制的に頑張らせるより、

 

「おー。30分、よく集中して勉強できたな。素晴らしい。ちょっと休憩しよっか。」

 

と、ブレイクを挟んであげる。

 

で、ブレイク中には、もうさっきまで勉強して疲れてるわけですから(笑)、

 

きゃっきゃ言いながらお話したり、

 

女の子なら、「折り紙しよう。」とか「お絵描きしよう。」とか、言ってきたり、

 

男の子なら、「先生、ラジコンやろう。」とか「バスケゲームしよう。」とか言ってきたりします。

 

あるいは、男女問わず、活発な子の場合、「先生、逆立ちするから見てて。」とか、「一緒に側転しよう♪」

 

とか言ってきたりします。

 

そんなときには、こちらも一緒になって遊んであげるのがよいです。

 

 

このときに、大切なことが3つあります。

 

①「5分だけね。5分経ったらお勉強しよう。」と必ず約束すること。

 

「えー!?でも、5分じゃすまないでしょ。」

 

もちろん、そういう場合もあります。むしろ、初めのうちはそういうことの方が多いかもしれません。

 

でも、最初に「5分経ったらお勉強する。」という約束をしておけば、その約束は、その子の意識の中にちゃんと残っており、

 

5分以上経ったのに遊んでいるのでこちらが遊びに参加せずただ見守るだけにしていると、

 

「先生、そろそろ勉強する?」

 

と自分から言い出します。

 

 

② 思いっきり、それこそ完全に「集中して」(笑)、遊んであげる。

 

これも、とっても大切なことです。

 

子どもたちは、とっても敏感で鋭く、観察力があるので、

 

大人が本気で遊ばず、そこに「手抜き」があると、すぐに見抜きます。

 

そして、

 

「この人は、本気で遊んでくれない。つまんない。」

 

となったら、途端に心を閉ざし、こちらへの信用をなくします。

 

そうすると、「こちらが何か言ってもきいてくれない」ようになり、言うことをきかすために押し付けがましく言って…ますます心を閉ざす、という悪循環に陥ります。

 

ですから、遊ぶときは、思いっきり遊ぶ♪☆

 

そしたら、いつの間にか、ホントに楽しんでしまって、子ども以上に大人が楽しくなってしまい、

 

気づいたら、「どちらが遊んでもらっているのか分からない。」ようなことになるかもしれません(笑)。

 

ここまで来れば、子どもは大喜びで、少ない休憩時間でも十分にリフレッシュできるようになってきます。

 

③ その子を「遊びが大好きで無邪気な子ども」ととらえると同時に、「1人のしっかり独立した人間」としてとらえる。

 

どんなに子どもと遊び、仲良くなったとしても、「単なる親戚のお兄ちゃん」みたいになってしまえば、意味がありません。

 

「遊びは遊び、勉強は勉強。」

 

という割り切りをしっかりさせることが大切です。

 

ここで、多くの大人が間違いをおかします。

 

それは、

 

「勉強の時間になると、急に上からモノを言うモードに切り替わってしまう。」

 

ということです。

 

これは、もったいないです。

 

せっかくさっきまで一緒に思いっきり遊んで、自然でフラットな関係を作ったのに、

 

ここで「無理やり感満載」になってしまえば、それこそ振り出しに戻ってしまいます。

 

「いや、でも、勉強のときはメリハリをつけてしっかり集中させるためにも、ある程度厳しく言うことは大切なのでは?」

 

もちろん、そうです。

 

しかし、特に小学3年、4年ぐらいの場合、幼い子はまだまだ幼いですし、幼い子は敏感でもあるので、少しでも「プレッシャー」を感じると、それがストレスになり、みるみるうちに顔が曇り出すのです。

 

では、どうすればよいか?

 

それは、その子の「しっかりした面、大人の面」を引き出すようにしてあげればよいのです。

 

そうすれば、その子は見違えるように、「ピッ!」となります。

 

Bちゃんの場合にも、

 

「宿題ちゃんとやってるね。エラいね。1回でいい、って言ってたのに、2回3回練習したって、スゴいなあ。どうして2回、3回やろうと思ったの?」

 

「ちゃんと勉強しとかないと、身につかなくなると思ったから。」

 

という形で、どんどん「しっかりした自分」を引き出してあげました。

 

そうすると、

 

「先生と一緒に遊ぶのも楽しいし、勉強するのも楽しい。」

 

となってきて、

 

2時間の指導時間なのに、1時間半経過したあたりで、

 

「えー!?先生、今日2時間しかやらないの!?そんなのやだ。もう1時間やりたい。」

 

と言ってくれるほどになりました。

 

嫌いだった算数も、数回授業しただけで、

 

「もともと、国語は好きで算数は嫌いだったんだけど、なんか、算数も好きになってきた。だから、算数の宿題もルンルン楽しくできるようになってきたよ。」

 

「それはスゴいね!本当によかったね!」

 

子どもと一緒に楽しみ、子どもへの信頼を大切にすれば、その子は心をオープンにし、本来の自分・本来の力をどんどん出してくれるようになるのです。

 

やはり、子どもたちは、偉大ですね!

 

 

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「言われてもできなかった子」が、「言われなくてもできる子」になる瞬間

 

勉強をする、となると、大抵の場合は塾に行ったり家庭教師に来てもらったり、ということになるわけですが、

 

塾に行く場合でも家庭教師をつける場合でも、「成績の上がる子」というのは、ある共通点があります。

 

それは、どこかのタイミングで、

 

「自分で自分の勉強につき考えられるようになる。」

 

ということです。

 

最初から自分ですべてできる子は少ないですが、いつまでも塾の先生や家庭教師、場合によってはお母さん・お父さんに、

 

「次に何を勉強したらいいの?」

 

「宿題はどこ?」

 

ときくだけで、受け身の姿勢のままでいるような場合は、

 

なかなか成績は上がってゆきません。

 

逆に、最初のうちは、手取り足取り指導し、勉強の内容はもちろんのこと、やり方から計画まで全て教えないと何もできないような子であったとしても、

 

指導後しばらく経った後に、自分で自分の勉強につき考えられるようになってくると、自ずと成績も上がってきます。

 

そうなるのが1ヶ月後なのか、3ヶ月後なのか、半年・1年後なのかは、個々人によって異なります。早ければ早いほどいいかというと、そんなことはなく、

 

「その子にとって適切な時期に、ベストのタイミングで」

 

というのがポイントです。

 

今指導している小6の男の子(仮にRくんとしておきます。)の場合も、

指導開始当初は、集中力ももたず、理解できないことが出てくるとすぐにあきらめるような子でしたが、

 

少しずつ少しずつ厳しい指導にも耐えられるようになってゆき、

 

今や、

 

「先生、こないだのテストは92点だったよ。

 

今日は、これとこれとこれをやったらいい?」

 

などと、自分から進んで言ってくれるほどになりました。

 

同一人物とは思えないほどの(笑)、変容ぶりです。

 

こうなれば、教師の側からすると、

 

「よくぞここまで成長してくれた。よしっ!ここからさらにステップアップしていってもらおう。」

 

と、次のレベル、さらに次のレベルへと、その子を引き上げてゆくことができるようになるのです。

 

 

 

では、どのようにすれば、Rくんのように自立心が全くなく、意識も低かった子が、自立性に目覚め、高い意識を持って勉強を進めてゆくようになってゆくのでしょうか?

 

 

 

それは、

 

「その子が自分で決定する範囲を徐々に増やしてゆく。」

 

ことによって可能です。

 

例えば、

 

「宿題を出すかどうか。」

 

こんなことまで子どもに決めさせていたのでは、特に意識の低い子などは、

 

「宿題は出さないで。」

 

と言うに決まっています。

 

ですから、「宿題は出す。」ということ自体はこちらで決める。

 

そこで、「えー〜ー!?宿題出すの!?」とその子が食ってかかってきた(笑)場合は、

 

「もし宿題を出さなかったら、今後どうなってゆくのか。もし宿題を出したとしたら、今後どうなってゆきそうか。」

 

を、徹底的に考えさせます。

 

そうすれば、

 

「じゃあ、もう1回きくで。宿題出す?出さない?」

 

ときくと、

 

「少し出す。」

 

とか言ってくれます(笑)。

 

 

そこでこちらが、

 

「よっしゃ。じゃあ、何ページから何ページまで宿題にするかは、自分で決めて。」

 

と言うと、

 

その子は、

 

「じゃあ、32ページだけやる!」

とか言ってくれます(笑)。

 

ここで、多くの大人が、ある間違いをおかします。

 

 

「え!?32ページだけ!?もっとできるんじゃないの?」

 

と。

これは、やり過ぎです。

 

さっきまで、「宿題は出さない。」と決めていた子が、「宿題、出す。」と言うようになったのですから、そのときはそれで十分なのです。

 

大人はすぐ、「これができたなら、こっちもできるはずだ。こっちができるなら、あっちはどうだ。」と、

 

一度に何歩も歩ませようとしますが、

 

子どもはそんな風には行動しません。

 

ですから、

 

「一度に進ませるのは、一歩だけ。」

 

と決めておくことです。

 

そして、その一歩を確実に踏み出したことを、大いに褒めてあげる。

 

そうすれば、例えば、次の授業の際に、

 

「おー!言った通りちゃんと宿題やってきてエラいなあ。」

 

とまず最初に褒めちぎった後(笑)、

 

授業終了時に、

 

「じゃあ、宿題の範囲決めようか。」

 

となったとき、大概の場合、こちらが何も言わなくても、子どもの側から、

 

「先生、今日は37ページと38ページを宿題にするわ。」

と言ってくれるので、

 

こちらは、心の中で、「よっしゃ!この調子。」とガッツポーズを決めながら(笑)、

「え!?そうなん!?大丈夫?2ページもできる?」

 

と、しれ〜っと言ったりします。

そうすると、

 

「何言ってんの、先生。それぐらいできるに決まってるやんか!」

 

と言ってくれたりすれば…

 

もう大丈夫です。

 

この子の自立性、前向きな気持ちはどんどん高まってゆくでしょう。

 

ですから、

 

「自分で決定する範囲を徐々に増やしてゆく。」

 

そして、

 

「一度に進ませるのは、一歩だけ。」

 

これですね。

 

参考になれば幸いです。

 

      

 

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応用力、実戦力をつけるにはどうすればよいでしょうか?

 

目指している学校のレベルからすると、今の子どものレベルはあまりにも低すぎます。

「このままでは、どこの学校にも受からなくなってしまうのでは!?」と不安で仕方ないです。

 

そうですね。

 

「難関レベル」あるいは「最難関レベル」を目指してゆく場合、あるリスクを伴うことは確かです。

 

それは、

 

「難しいこと、応用レベルの内容に時間をかけすぎるあまり、基礎レベルに割く時間が少なくなってしまう恐れがある。」

 

ということです。

 

これは、科目を問わず起こりうることであり、最悪の場合、入試本番において、目指していた難関校ないし最難関校に合格できないばかりか、それよりも下のレベルの学校にも合格できない、ということになってしまいます。

 

「それは困る…だから、仕方ない。…志望校を下げようか…」

 

ちょっと待って下さい。あきらめる必要はありません。

 

なぜなら、先ほど述べたような「最悪の事態」は、間違った勉強法をとったから起こることであり、正しいやり方で応用力・実戦力をつけてゆくようにすれば、回避できることだからです。

 

では、具体的にはどうすればよいのでしょうか?

 

ちょっとした「たとえ話」を使って説明してみましょう。

 

いわゆるふつうの勉強の仕方をしている場合、「基礎的事項」について、そんなに深くは理解できていません。

 

そう、それぞれの勉強内容を「木」にたとえるなら、あまり根の張っていない、ヒョロヒョロの木が植わっている状態です。

 

この状態だと、いわゆる応用問題・発展問題が出題されたときに、太刀打ちできません。

 

「こんな問題、初めて見た。こんな問題、解き方知らない。」

 

ここで、結構な数の人たちが、間違いをおかします。

 

その間違いとは…

 

「植える木を増やす。」

 

ということです。

 

「この問題は解き方を知らない。だから、新たな知識としてインプットしよう。」

 

というわけです。

 

「え!?それの何が悪いの!?分からないんだから、学んで記憶する。それでいいのでは?」

 

最初のうちはそれでいいですよ。

 

今まで純和風の木しかなかったお庭に、ちょっと小洒落た外国の木なんかが加わってきて、にぎやかになる。ワクワクしてくる。

 

でも、ずっとそれが続いたらどうでしょう?

 

なんか数ばっかり増えて、ゴチャゴチャしてきて、何が何だか分からなくなってくるのではないでしょうか?

 

何が基本で何が応用で発展なのか、もう訳分からなくなってくる。

 

しかも、新たな初見の問題が出てくるたびに新たな知識を得ようとする、ということ、いつまで続けるんでしょうか?

 

見たことがない問題がなくなるまで?

 

そんなことあり得るでしょうか?

 

どんなに、見たことがない問題につき学習していったとしても、必ず、見たことのない、未知の問題が出てきます。

 

もう、キリがないのです。膨大な時間がかかってしまう。

 

しかも、その膨大な時間をかけて、応用発展レベルのことをやっているうちに、基礎レベルのことが、スコーンと忘れ去られてしまったりしたら、もう大変です。

 

どのレベルのことも中途半端。よって、どのレベルの学校も危うい(笑)。

 

「えー!?そんな最悪の事態になることって、あるんでしょうか?」

 

いくらでもあります。

 

いくらでもいます。

 

ある事項、例えば、面積についてはやたらとハイレベルのことまでできるのに、速さの単元については、教科書レベルすら危うい、というようなアンバランスな勉強の仕方をしてしまっている子が。

 

それが入試直前に判明したりなんかしたら、パニックです。

 

このような事態は、絶対に避けなければなりません。

 

では、どうするか?

 

「植える木の本数を増やす」のではなく、

 

「すでに植わっている木の根を太くし、木と木のネットワークを密にする」

 

ことを考えてゆけばよいのです。

 

応用問題が出てきたら、必ず基礎に立ち返って思考するようにする。

 

「この問題の根底にある考え方、概念はどこにあるのか?」考えるようにする。

 

分からなければ、教科書や参考書・ノートを調べてみて、それでも分からなければ、先生にきくようにする。

 

複数の単元につながりがあるような場合は、そのつながりを見抜き、頭の中でネットワークを形成しておく。

 

科目内のつながりもあれば、科目間のつながりもある。

 

そういうつながりを理解するように努める。

 

このような勉強をしてゆけば、1つの応用問題・発展問題を学ぶたびに、いくつもの基礎事項を復習し直し、バラバラだった知識同士を結びつけ統合してゆく、ということができるようになるのです。

 

そうすれば、

 

「応用・発展ばかりやっていったので基礎が疎かになってしまった。」

 

という事態は回避でき、

 

「応用・発展を通して基礎の理解を深める。」

 

という形で、バランスの取れた勉強ができるようになってゆくのです。

 

その結果、どのレベルの問題にも対応でき、どのレベルの学校にも合格できる、ということになります。

 

ですから、植える木は増やさない。たとえ小洒落た木があったとしても(笑)…ということですね。

 

参考にしてみて下さい。

 

 

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